アーリーレッドのぬか漬け 〜辛味が抜けて、色は鮮やかに〜 early red

芯を残して4等分し、ぬか床で漬けたアーリーレッド。うすい紫だった断面が鮮やかなピンクに変わり、器に放射状に盛られている
その色、着色料ではありません。ぬか床に入れただけです

その紫、冷蔵庫で余っていませんか

紫の玉ねぎを買ってはみたものの、サラダに少し使って、あとは野菜室で忘れられている。そんな話をよく聞きます。ぬかオジもそうでした。

生だと辛い。火を通すと、あの色が消えてしまう。使いどころの難しい野菜です。

それが、ぬか床に半日入れておくだけで変わります。辛さは角がとれて、色はむしろ鮮やかになる。うすい紫が、はっとするようなピンクになります。

このレシピのポイント

芯を残して切る

根元の芯をつけたまま4等分します。ここを切り落とすと、漬けているあいだに一枚ずつバラけて、取り出すときに難儀します。芯がひとつまとめてくれます。

水にはさらさない

辛味を抜こうとして水にさらしたくなりますが、そうすると色と旨みまで一緒に流れていきます。切ったまま、10分ほど空気に触れさせる。それだけで角がとれます。

小さい袋に分けて漬ける

たまねぎは香りの強い野菜です。ぬか床本体にそのまま入れると、その香りがしばらく残ります。小分けの袋にぬかを少し取り分けて、そこで漬けるのがおすすめです。本体はいつもどおり、きゅうりや大根に使えます。

旬のこと

アーリーレッドは一年を通して手に入ります。売り場から姿を消す時期がないので、思い立った日に始められる野菜です。

なかでも4月から6月ごろに出回る新物は、辛味がやわらかく、みずみずしい。はじめて漬けるなら、この時期のものが失敗しにくいです。

選び方

同じ大きさで迷ったときは、重いほうを。中身がつまっていて、水分がしっかり残っています。重さがいちばん確実な見分け方です。

つくりかた

  1. 皮をむく
    外側の茶色い皮を、うすい紫の層が見えるまでむきます。
    乾いた皮が残っていると、ぬかがなじみません。つるりとした面が出るところまでで大丈夫です。
  2. 根元(芯)を残して4等分
    芯を切り落とさないでください。ここがいちばん大事なところです。
    根元をつけたまま縦に4等分すると、層が扇のようにつながったまま漬かります。芯を落とすと、ぬか床の中で一枚ずつバラけてしまいます。
  3. 切ったあと10分ほど空気にさらす
    切り口を上にして、まな板の上でそのまま10分。空気に触れているあいだに、辛味の角がとれていきます。
    水にはさらさないでください。辛味と一緒に、色も旨みも流れていきます。
  4. ぬか床に埋める
    重ならないように、やさしく埋めます。押し込むと層がずれてしまうので、ぬかをかぶせるようにしてください。
    小分けの袋に取り分けたぬかで漬けると、本体に香りが移りません。
  5. 空気を抜いて閉じ、冷蔵庫へ
    袋の空気を抜いてから口を閉じ、冷蔵庫に入れます。
    目安は半日から1日。半日ならさっぱりと、1日置くとしっかり味が入ります。
根元の芯を残したまま縦に4等分したアーリーレッド。うすい紫の層が扇のようにつながっている
手順2 ── 芯を残せば、漬けてもバラけません

※ 半日で一度取り出して食べてみて、「もう少し」と思ったら次はもう半日。そうやって、ご自分の好きな時間を探していきます。

食べ方

そのまま器に盛るだけで形が残るので、盛りつけが決まります。放射状に置くと、断面のピンクがきれいに見えます。

細かく刻んで、オリーブオイルと合わせるとソースになります。焼いた肉や白身の魚にのせると、酸味と甘みがちょうどよく働きます。ぬかオジはこれをよく作ります。

箸休めにも、ごはんのおともにも。どちらでも収まります。

よくある質問

Q. 色が抜けたり、ぬか床がピンクになったりしませんか

切り口から少し色は出ます。ただ、漬けているうちに足しぬかで薄まっていきますので、そのまま使い続けて問題ありません。気になる方は、小分けの袋を分けて漬けてください。色移りを気にせず楽しめます。

Q. 漬けすぎてしまいました

1%くらいの薄い塩水(水500mlに塩小さじ1)に、15〜30分ひたしてください。真水は避けたほうがいいです。水っぽくなって、旨みまで抜けてしまいます。

それでも濃いときは、刻んでオイルと合わせてソースにしてしまうのが早いです。塩気がちょうどいい味付けになります。

Q. 辛味が残っています

切ったあと空気にさらす時間を、少し長めにとってみてください。10分を15分、20分に伸ばすだけで変わります。

それでも気になるようでしたら、漬け時間を1日まで伸ばしてみてください。ぬか床に長くいるほど、辛味は落ち着いていきます。

ぬかオジのひとこと

アーリーレッドを漬けはじめてから、野菜室で紫が余ることがなくなりました。

使いどころが難しいと思っていたのは、生か火を通すか、その二つしか知らなかったからでした。あいだにもうひとつ、漬けるという道があった。それだけのことです。

冷蔵庫に、使いあぐねている野菜はありませんか。

ぬか床の様子が気になったときは、お悩み相談室ものぞいてみてください。症状から対処法を探せるようにしてあります。

ぬか床をお持ちでない方へ ─ はじめてのぬか床の選び方

このレシピで使っているぬか床

巡(めぐる)

ぬかオジが自分で仕込んでいるぬか床です。
捨て漬けはいりません。届いたその日から漬けられます。
かき混ぜるのは一日一回、それだけです。

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